フランク永井を知るために|はじめに

  フランク永井の現役時代を知っているのは、おそらく1970年代生まれ以前の、私と同じかひとまわり若い方くらいまでだと思います。

 これからフランク永井を知る人のために、その全体像をまとめてみたいと思います。私ごときの初心者に分かる範囲にはなるのですが、私が聴き始めるときに、こんな情報があるとよかったなと思うんです。すでにご存知の方は、「有楽町で逢いましょう」「おまえに」の他にも、フランク永井の多彩な魅力に触れなおす機会になればと思います。

【各記事へのリンク】

フランク永井のキャリア (このページの下の方です)
 このページには概要をまとめ、詳細は別ページにリンクしています。



NHKアーカイブス 人物録
歌手





■ フランク永井のキャリア

 1932年3月18日、宮城県は松山町に生まれる。……

 戦後、上京して進駐軍の運転手として勤めた後、軍の専属ジャズ・シンガーに転身。1955年、ビクターから「恋人よわれに帰れ」(Lover come back to me)で歌手デビューを果たす。

 吉田正作曲の「有楽町で逢いましょう」(1957)を皮切りに、松尾和子とのデュエット「東京ナイト・クラブ」(1959)など、数多くの曲がヒットする。「君恋し」(1961)で第3回日本レコード大賞を受賞。主題歌として映画化された作品にも数多く出演した。歌手生活の節目ごとに大きなリサイタルを開き、レコード化されている。ジャズ、スタンダード、歌謡曲、演歌など、カバー曲も多数リリース。

 1970年代以後も、セルフカバー「おまえに」(1977)がロングヒットとなる。1980年代には山下達郎作曲「WOMAN」(1982)、シティ・ポップ・アルバム『マホガニーのカウンター』(1983)で新境地を拓く。「あなたのすべてを」(1985)で活動を休止。


 次の記事では、フランク永井の多彩な音楽性(上記リンク)を概観してみたいと思います。

コメント

このブログの人気の投稿

フランク永井を知るために|その多彩な音楽性

フランク永井を知るために・08|多様な媒体…配信、CD・DVD、レコード etc.

フランク永井を知るために・04|ライブ盤『Frank Nagai at BELAMI』(1972)京都ベラミの実況録音